この味のルーツを語る上で欠かせないのが、南青山に佇む伝説的な名店「かおたんラーメン」の存在だ。中国料理の伝統的なスープ技法である「香湯(シャンタン)」の魅力を日本式ラーメンへと見事に昇華させたその系譜を受け継ぎ、独立を果たしたのがこの店である。
店舗が位置するのは、恵比寿駅と広尾駅のちょうど中間に位置する絶妙なロケーション。ハイエンドなダイニングや話題のビストロがひしめく洗練されたエリアにあって、赤提灯のような親しみやすさを放ち続ける佇まいは異彩を放つ。街がどれほど変貌を遂げようとも、飾らない大衆の止まり木として街の夜を照らし続けてきた。