教職に就いたダミアン浜田(浜田繁文教諭)は、故郷である山口県内の県立高校(小野田高等学校や下関中央工業高等学校など)で教壇に立ちました。担当教科は「数学」。論理的思考と緻密な計算が求められる分野であり、ヘヴィメタルの複雑なリフワークや構築美を生み出した頭脳が、そのまま教育の現場へと注ぎ込まれた形です。
インターネット上の同窓会フォーラムや知恵袋、SNSに寄せられた当時の教え子たちの証言を検証すると、意外なほど地に足の着いた教師像が浮き彫りになります。
「授業は非常に論理的で分かりやすく、板書が美しかった」「普段は感情的にならず、穏やかで理知的な先生。でも、文化祭の時期にギターを持ったときのオーラが尋常ではなかった」といった生の声が数多く残されています。進路指導部長や学年主任などの要職を歴任し、荒れる生徒にも感情的に怒鳴ることなく、論理と人間味をもって接する姿勢は、同僚教員や保護者からも絶大な信頼を集めていました。彼にとって高校教師という職務は、決して音楽への未練を隠すための隠れ蓑ではなく、魂を込めて全うすべき本分そのものだったのです。