トラピスト大修道院の真実!トラピスチヌとの違いと見学最新ガイド

トラピスト大修道院の真実!トラピスチヌとの違いと見学最新ガイド

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北海道北斗市三ツ石(旧上磯町)に位置するトラピスト大修道院の正式名称は、「厳律シトー会灯台の聖母トラピスト大修道院」(通称・当別修道院)です。その起源は1896年(明治29年)、フランスのロワール地方にある大修道院から派遣されたジェラール神父ら数名のフランス人修道士が、荒野の広がる原野に入植したことに始まります。

当時の道南地域は、厳しい冬の寒さと痩せた赤土が広がる過酷な環境でした。修道士たちはカトリックの厳格な戒律である「聖ベネディクトの戒律」に則り、「祈り、働け(Ora et Labora)」のモットーを愚直に実践。自給自足の生活を確立するため、原野を開墾して酪農と農耕を開始しました。このとき導入された西洋式の酪農技術や煉瓦造りの建築技術は、道南の近代農業発展にも多大な影響を与えたと北斗市の郷土史資料にも記録されています。

明治から大正、昭和の動乱期を経て、修道士たちは沈黙と労働を守り続け、現在も早朝3時半の起床から始まる日課のなかで、神への祈りと製品づくりに専念しています。観光地として親しまれながらも、一歩足を踏み入れると漂う凛とした空気感は、1世紀以上にわたって途絶えることなく積み重ねられてきた祈りの歴史そのものです。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。