なぜモスポテトは他社とここまで明確に味が異なるのか。その理由は「品種選定」「カットの太さ」「揚げ油」「調味料」という4つの要素に隠されています。
第一に、形状の違いです。マクドナルドに代表される一般的なフレンチフライは「シューストリング(靴ひも)」と呼ばれる細切りタイプであり、油に接する表面積が広いため、カリッとしたクリスピー感と油の旨味をダイレクトに感じる設計になっています。一方、モスポテトは肉厚な「ストレートカット」を採用。表面積が小さいため吸油率(油を吸う割合)が低く抑えられ、内部の水分が逃げずに蒸し焼き状態となることで、まるでベイクドポテトのようなホクホクとした食感を生み出しています。
第二に、原材料と産地へのアプローチです。モスバーガーの公式開示情報によると、ポテトの原料となるジャガイモは、厳しい品質基準をクリアした北米(アメリカ・カナダ等)産の遺伝子組み換えでないジャガイモを中心に、安定した糖度とデンプン価を保持する品種を厳選しています。時期や気候変動によるブレを最小限に抑え、収穫後の温度管理を徹底することで、揚げた際に自然な甘みが引き出されるよう設計されています。
第三に、揚げ油と塩の配合です。動物性油脂をブレンドしてジャンキーなコクを前面に出すチェーンが多い中、モスバーガーは植物性油脂を主体としたブレンド油を使用しており、油切れの良さと軽やかな後味を追求しています。さらに、振りかけられる塩にもこだわりがあり、尖った塩辛さではなく、まろやかなミネラル感を持つブレンドソルトを採用。これがジャガイモ本来の風味を殺さず、引き立て役に徹する秘訣です。