デジタルコミュニケーションが日常化した時代だからこそ、手書き文字が放つ誠意の重みは格別です。文字の上手・下手以上に、「どのような筆記用具を使い、どう配置したか」によって受ける印象は一変します。
筆記具は、「濃い黒」または「濃紺(ブルーブラック)」の万年筆、あるいは水性ゲルインキボールペン(太さ0.5mm〜0.7mm)を選択するのが大人のマナーです。淡いブルー、鉛筆、シャープペンシル、消せるボールペン(フリクション等)は慶事の正式なカードでは避けてください。特に消せるインクは熱や経年劣化で文字が消失する危険があるため、長期保存されるウェディングカードには不適格です。
美しく見せるためのレイアウト技術として、以下の手書きの3原則を押さえておくと失敗しません。
- 天地左右に15%ずつの余白を残す:カード全面に文字を敷き詰めると圧迫感が生まれます。余白を広めに確保することで、文字に気品と落ち着きが宿ります。
- 下書きは鉛筆で薄くガイドラインを引く:文字が右下がりになったり行間が詰まったりするのを防ぐため、定規を使って2H程度の硬い鉛筆で薄くベースラインを引き、インクが完全に乾いた後に練り消しゴムで優しく消去します。
- 書き損じの修正テープ使用は厳禁:どんなに高価なカードであっても、修正テープや二重線による訂正は「お祝いのやり直し=再婚・破綻」を想起させ、非常に非礼とされます。間違えた場合は潔く新しいカードに書き直すのが礼儀です。