カーリング女子に対しては、時折インターネット上で「ルックスばかりが取り沙汰されている」「体力的な負荷が少ない競技なのではないか」といった誤解や偏見が見受けられます。しかし、現場の過酷な実態を知れば、そうした見方は完全に覆されます。
1試合あたり約2時間半から3時間に及ぶ長丁場の中、選手は氷上を約3〜4km往復しながら、体重を乗せて激しくブラシを動かし続けます。スイープ時の心拍数は170〜180bpmに達し、1試合での消費カロリーは600〜800kcalに上ると計測されています。数日間にわたる大会期間中、この過酷な運動を1日2試合こなすケースも珍しくありません。
氷の微細な変化をミリ単位で見極める動体視力、秒単位のストップウォッチ計測に基づく計算力、そして終盤までブレない体幹の強さ。これらが揃っていなければ、世界大会はおろか国内のトップリーグですら勝ち残ることは不可能です。選手たちが見せる笑顔や華やかな佇まいは、血のにじむようなトレーニングと徹底したコンディショニングに裏打ちされたプロフェッショナリズムの結晶に他なりません。