SNSのショート動画などで爆発的な再生回数を稼ぐコンテンツの一つに、「自宅でできる顔周りセルフカット術」があります。しかし、顔周りカットのセルフ失敗に関するネットの反応を検証すると、「左右非対称になって取り返しがつかない」「すきバサミを入れすぎてスカスカのすだれ状態になった」といった悲痛な叫びが溢れています。
YouTubeなどで100万回以上再生されている「AYAMAR美ヘアチャンネル」などの解説動画でも強調されている通り、セルフカットで失敗する最大の理由は「毛束を引っ張るテンション(力加減)」と「ハサミを入れる角度」の誤認にあります。濡れた状態の髪を強く下に引っ張りながら切ると、髪が乾いて元のクセに戻った瞬間に数センチも持ち上がり、想定よりはるかに短い位置で仕上がってしまうのです。
また、日本で根強い人気を誇る顔周りカットの韓国風エギョモリに関しても、大きな誤解が存在します。「エギョモリ(애교머리)」とは本来、愛嬌を演出するためのこめかみ周辺の柔らかな産毛・後れ毛を指しますが、これを単なる「長いサイドの毛」と捉えて重たく残してしまうケースが散見されます。韓国風の華やかなS字カールを描くためには、根元の立ち上がりとリバース(外巻き)への毛流れを前提としたスライドカットが不可欠です。毛先が重すぎると重力に負けてカールがキープできず、顔を覆い隠す暗い印象に転びかねません。