レシピ本や料理サイトで頻出する「砂糖大さじ1」。文部科学省の「日本食品標準成分表」や製糖各社の公式実験データに基づくと、日本で最も普及している上白糖は大さじ1杯ですりきり約9gと定められています。一方、世界的なスタンダードでありお菓子作りの基本となるグラニュー糖は大さじ1杯ですりきり約12gです。
多くの人が「大さじ1=15ml(15cc)だから、重さも15g」と混同してしまいがちですが、15ml=15gが成立するのは水や酒のように比重が「1」に近い液体調味料に限られます。調味パーセントを厳密に計算する現場において、上白糖とグラニュー糖の「約3gの開き」は、全体の糖分比率を約33%も変動させる決定的な差となります。
あわせて日常的によく使われる「小さじ1」への換算を押さえておくと、調理中の迷いが解消されます。砂糖大さじ1と小さじ1の違いは単純に容量が3分の1(大さじ=15ml、小さじ=5ml)となるため、上白糖小さじ1は何gかといえば約3g、グラニュー糖小さじ1は何gかといえば約4gです。煮物や照り焼きなど日常のおかず作りであれば大さじ1杯あたり約9gと覚えておけば間違いありませんが、製菓においてはこの数グラムのズレが生地の立ち上がりや焼き色に直結します。