混同しやすい両者の名前ですが、漢字表記とその成り立ちを知ると記憶に定着しやすくなります。イモリは「井守」、ヤモリは「家守(または守宮)」と書きます。
イモリの「井」は「井戸」や「水田」を意味しており、水場を守る存在とされたことから名付けられました。ヤモリの「家」は文字通り人間の家屋を指し、住居に寄り付く害虫を食べて家を守ってくれることからこの名が当てられています。「井戸(水)を守るのがイモリ、家(陸)を守るのがヤモリ」という覚え方は、住み分けのルールをそのまま表した合理的な識別法です。
また、ヤモリは古くから「富をもたらす生き物」「家運を上げる縁起物」として重宝されてきました。「家を守る」という字義に加え、ヤモリが棲みつく家はエサとなる虫が集まるほど灯りが灯り、家族が豊かに暮らしている証拠と捉えられていたためです。現在でも、白いヤモリを目撃すると金運が上がるといった言い伝えが各地に残っています。