かつて電験三種といえば、年に1回のみの一発勝負であり、総合合格率は8〜10%前後を推移する超難関試験の代名詞でした。しかし、試験運営を担う電気技術者試験センターの公式発表データを追うと、近年の制度改定によって合格率の推移に明らかな変化が生まれています。
大きな転換点となったのが、試験の年2回化(上期・下期)とCBT方式試験日程の導入です。CBT方式では全国各地のテストセンターで都合の良い受験日を選択できるようになり、仕事と学習の両立が格段にしやすくなりました。さらに、科目免除制度の恩恵を最大限に活用できる仕組みが整っています。
一度合格した科目は「合格した期を含めて計6回(最大3年間)」免除されるため、1回の試験で1〜2科目ずつ確実に仕留める「分割攻略戦略」が主流となりました。その結果、直近の各期における実質的な科目別合格率は上昇傾向にあり、総合合格率も以前の1桁台から15〜20%近くまで改善しています。難易度そのものが易化したわけではありませんが、合格のチャンスと戦略の幅は以前と比べて大幅に広がっています。