ネット上で「ホットミルクは睡眠に逆効果」と囁かれる最大の理由は、栄養素の代謝スピードに関する誤解にあります。
牛乳には必須アミノ酸であるトリプトファンが豊富に含まれており、これが体内でセロトニン(幸福ホルモン)を経て、夜間に眠気を促すメラトニンへと変換されます。しかし、この化学変化には約10〜15時間という長いプロセスが必要です。つまり、寝る直前にトリプトファンを摂取しても、その日の睡眠誘導ホルモンには間に合いません。
さらに、熱すぎるホットミルクを一気に流し込むと、交感神経を刺激して目が冴えてしまうリスクがあります。就寝直前の飲食は胃腸を夜通し働かせることにも繋がるため、「飲んですぐベッドに入る」という習慣こそが逆効果を招く典型例です。