電気代の高騰が続く現在、毎回1時間以上もエアコンが動き続けることへの経済的負担を懸念する声は根強い。しかし、電力測定器を用いた現場データや各社公表数値を検証すると、その懸念は杞憂であることが判明している。
エアコンの内部クリーンの電気代は、1回あたりわずか約1円〜3円程度(電力料金目安単価31円/kWh換算)に過ぎない。冷房を毎日使って1ヶ月間毎回内部クリーンを完走させたとしても、月額コストは30円〜90円前後に収まる。内部クリーン運転時はフルパワーの冷房運転とは異なり、ごく微弱な送風や弱暖房でファンを回しているだけだからである。
一方で、このわずかな電気代を嫌がって内部クリーンを途中で止めるデメリットは極めて深刻だ。濡れたまま密閉されたエアコン内部の湿度はほぼ100%に達し、わずか2〜3日でカビが爆発的に繁殖する。内部にカビや汚れが堆積すると、熱交換器の効率が10%以上悪化し、真夏の冷房電気代が毎月数百円単位で跳ね上がる。最終的に悪臭に耐えかねてプロのクリーニング業者へ依頼すれば、1台あたり10,000円〜25,000円の想定外な出費を強いられることになる。