Q1:人工授精から体外受精へステップアップするまでの平均的な期間はどれくらいですか?
A1:一般的には、人工授精を3〜5周期試す期間として約半年から1年以内にステップアップを決断するケースが標準的です。ただし、女性が38歳以上の場合や、初診時のAMH検査で卵巣予備能の著しい低下が判明した場合は、人工授精を行わずに初月〜3ヶ月以内に即座に体外受精へ進むことが医学的に強く推奨されます。
Q2:体外受精の保険適用回数は、どのようにカウントされますか?
A2:2026年現在の公的保険制度において、体外受精の保険適用回数は「胚移植を行った回数」でカウントされます。採卵したものの受精卵が育たず胚移植に至らなかった場合は、保険適用の残り回数として消費されません。上限回数は、治療開始時の女性の年齢が「40歳未満であれば1子ごとに通算6回まで」「40歳以上43歳未満であれば1子ごとに通算3回まで」と定められています。一度出産に至った場合は、次の子の治療開始時に年齢条件を満たしていれば回数カウントがリセットされます。
Q3:体外受精を行うと、多胎妊娠(双子・三つ子)や胎児への先天異常のリスクは上がりますか?
A3:多胎妊娠のリスクに関しては、現在の日本生殖医学会のガイドラインによって「子宮に戻す胚の数は原則として単一(1個)」と厳格に制限されているため、自然妊娠とほぼ同等の極めて低い確率に抑えられています。また、世界中で蓄積された数十万人規模の出生児追跡調査データにおいて、体外受精によって誕生した子どもの先天異常発生率は自然妊娠の発生率(約2〜3%)と統計学的に有意な差はないことが立証されています。