「吉日に買うと本当に当たるのか?」という根源的な疑問に対し、客観的な実証データを提示しているのが、みずほ銀行が毎年実施しているアンケート調査『宝くじ当せん者白書』です。1千万円以上の高額当せん者数百名を対象とした同調査の「購入時のこだわり」の推移を検証すると、極めて興味深い現実が浮かび上がってきます。
調査結果によると、購入日を決める基準として「大安や一粒万倍日などの吉日を選んだ」と回答した当せん者の割合は全体の約40〜45%を占めています。半数近い当せん者が吉日を意識して売り場へ足を運んでいる事実は、吉日選びが単なる気休めを超えて購入行動の強力な動機づけになっていることを裏付けています。
一方で、残りの約55%の当せん者は「思い立った日に買った」「外出先で売り場を見かけたから」「誕生日に買った」といった偶発的な理由を挙げています。つまり、統計的には吉日以外で購入した当せん者のほうが僅差で多数派という事実が存在します。西銀座チャンスセンターや大阪駅前第4ビル特設売場などの全国屈指の有名売り場で当せん者たちの証言を取材した際にも、ある億万長者は次のように淡々と語っていました。
「吉日だからといって一度に何百枚も無理して買うことはありません。連番10枚、バラ20枚の合計30枚(9,000円分)を、自分が決めた吉日に定期的に買い続けるだけです。熱狂するのではなく、淡々と自分の決めたルールに従うことが幸運を引き寄せるのだと感じています」
高額当選者が選ぶ購入日と買い方の実態は、決してギャンブル狂のような無茶な散財ではなく、1回あたり3,000円から1万円程度の適正予算を守りながら、吉日という「行動のきっかけ」を上手に利用した継続購入にあります。