京都競馬場の特徴を徹底解剖|淀の坂が狂わす展開とリニューアル後の罠

京都競馬場の特徴を徹底解剖|淀の坂が狂わす展開とリニューアル後の罠

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ネット上の競馬サロンや予想ブログでまことしやかに語られる言説の中に、「京都は直線が平坦だから、前に行く馬をひたすら買えば儲かる」というものがあります。しかし、これは回収率を大きく下げる極めて危険な思い込みです。

京都競馬場における最大のバイアス崩壊は、「オーバーペースの誘発」によって引き起こされます。前述した淀の坂の下りによって、逃げ馬と先行集団は無意識のうちにペースアップしてしまいます。騎手がスピードを抑えようとしても、傾斜と重力が馬を前へと押し出してしまうからです。

前半の1000mが平均ペースで通過したとしても、3〜4コーナーの11秒台前半のラップが続く下り坂で脚を使い切ってしまえば、平坦な直線であろうとサラブレッドはバテます。結果として、坂の下りで冷静に後方に控え、馬群のインや間を割ってきた差し馬が一気に先行勢を飲み込む「淀の差し決着」が完成します。

もう一つの盲点は、京都競馬場馬券攻略法における「天候悪化時のクッション値」です。排水性が向上した現在の京都競馬場ですが、一度本格的な重馬場・不良馬場に突入すると、時計のかかり方が極端になります。砂混じりのタフな芝質へと表情を変え、それまで通用していた軽快なディープインパクト系のキレ味は完全に封じられ、欧州血統やロベルト系を引くパワーファイターが激走する土壌が整います。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。