祖師ヶ谷大蔵駅に到着した瞬間から、特撮ファンを唸らせる仕掛けが連続する。駅ホームの接近メロディ(ウルトラマン・ウルトラセブンのテーマ曲)に始まり、改札外の柱や壁面装飾、そして北口広場にそびえ立つ高さ約2.5メートルのウルトラマンシンボル像。夕暮れ時になると胸のカラータイマーが青から赤へと点滅するギミックが施されており、日没後の駅前広場は幻想的な熱気に包まれる。
街歩きの醍醐味は、頭上に広がる空のディテール観察にある。商店街の各通りには、歴代ヒーローや怪獣を模した独自の街路灯が配備されている。見上げる角度によって空に浮かび上がるシルエットは、散策者の視線を飽きさせない。
さらに足元へ視線を移すと、世田谷区が設置したオリジナルデザインのデザインマンホールや案内サインが点在する。駅前のウルトラマン案内図(巨大マップ板)を確認しながら歩くだけで、普通の商店街歩道が広大な野外展示場のように姿を変える設計は見事というほかない。