メタン・エタン・プロパン・ブタンの違い徹底比較!沸点や用途の決定的差

メタン・エタン・プロパン・ブタンの違い徹底比較!沸点や用途の決定的差

メタン・エタン・プロパン・ブタンの違い徹底比較!沸点や用途の決定的差にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

Q1:メタンやプロパンは無臭だと聞きましたが、普段のガス漏れの「あの臭い」は何ですか?
A1:化学的に純粋なメタン、エタン、プロパン、ブタンはすべて完全に無色無臭です。しかし、家庭用ガスとして供給される際、万が一ガス漏れが発生した場合に人間が即座に気づけるよう、法律(ガス事業法・液石法)によって「着臭剤」の添加が義務付けられています。玉ねぎが腐ったような特有の悪臭を放つ「チオール類(メチルメルカプタンなど)」という硫黄化合物をごく微量(1万分の1の濃度でも感知できるレベル)混ぜているため、あの独特の臭いがします。

Q2:カセットボンベのガスをライターに補充したり、その逆をしたりしても大丈夫ですか?
A2:絶対に避けてください。一見同じガスに見えますが、内部の「ブタンの組成(異性体比率)」と「許容設計圧力」が異なります。ライター用ガスは高圧に耐えられないプラスチック容器を想定してイソブタンやノルマルブタンの蒸気圧が精密に調整されている一方、カセットガスを無理に注入すると、内圧が高すぎて容器の破裂やバルブの破損を招き、大火災・爆発事故に直結する危険性があります。

Q3:なぜエタン(炭素数2)だけ、家庭用の燃料として単体で販売されていないのですか?
A3:エタンは沸点が−88.6℃であり、プロパンのように常温で手軽に加圧液化してボンベ化することが技術的に困難です。また、天然ガスから分離されたエタンは、石油化学産業においてプラスチック(ポリエチレン)や合成樹脂の原料となる「エチレン」を製造するための極めて貴重な工業用基礎原料として利用されます。単に燃やして熱にするよりも、高付加価値な化学製品の原材料としてコンビナート内で消費する方が経済的・産業的合理性が圧倒的に高いためです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。