性別が判明するまでの期間、ネット上には真偽不明の「性別判定ジンクス」が飛び交います。「お腹が前に突き出すように尖っていれば男の子、横に広がれば女の子」「つわりが重いと女の子」「ママの顔つきがきつくなると男の子」「中国式産み分けカレンダーの的中率は99%」といった言説です。
断言しますが、これらに医学的・統計学的な根拠は一切存在しません。お腹の出方は妊婦の骨盤の傾斜、腹筋の強さ、経産婦か初産婦か、胎児の背中の向きによって決まる解剖学的な現象です。つわりの重さもhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)に対する母体の感受性や体質によるものであり、胎児の性別が母体の自律神経を劇的に左右するというエビデンスはありません。
ネット上のコミュニティでは、たまたま50%の確率でジンクスが当たった人が「当たった!」と声を大にして発信するため、あたかも高い的中率があるかのように錯覚されがちです。これらは一種のマタニティ・エンターテインメントとして楽しむ分には無害ですが、ジンクスを盲信してベビー用品を買い揃えるような行動は避けるべきです。