事件の全貌と自らの葛藤を詳細に記した書籍『突然、僕は殺人犯にされた』は、世間に大きな衝撃を与えた。デマがいかにして生まれ、どのように拡大し、人間の生活を破壊していくのか。自らの体験を冷静かつ克明に描いたこの作品は、日本におけるネット被害の手記として極めて貴重なノンフィクションであり、メディア関係者や法務関係者の間でも必読の書として扱われている。
この著作は単なる被害の告発にとどまらない。人はなぜ安易にデマを信じ、正義感という名のもとに他者を攻撃してしまうのかという心理的なメカニズムにまで切り込んでいる。メディアのあり方や利用者のモラルを問い直す一冊として、息の長い啓発的な意義を放っている。