広瀬姉妹のルーツを語る上で欠かせないのが、温かくも試練に満ちていた家族の歴史です。広瀬家の家族構成は父、母、兄、アリスさん、すずさんの5人家族。姉妹の上には1歳年上の兄がおり、幼少期は3人きょうだいで活発に遊び回る日々を過ごしていました。
静岡市清水区にあった実家は、かつて自営業として看板店などを営んでいました。しかし、姉妹が小中学生の頃、父親が突然脳梗塞で倒れるという大きな試練に見舞われます。一時は命も危ぶまれる重篤な状態となり、長期の入院と過酷なリハビリ生活を余儀なくされました。
これにより生活環境は一変し、母親が一家の家計を支えるために奔走することになります。当時まだ10代前半だったアリスさんとすずさんは、「自分たちも家族を支えなければならない」という強い覚悟を胸に抱くようになりました。華やかに見える芸能界への進出は、少女たちが家族を守るために選んだ懸命な決断という側面を持っていたのです。
この過酷な経験が、二人の精神的な自立を早め、仕事に対する並々ならぬプロ意識の土台となりました。どんなに多忙を極めても家族への感謝を忘れず、実家の母や兄、闘病を支える父を大切にし続ける姿勢は、業界関係者の間でも広く知られています。