そもそも日本の芸能文化は、神々に捧げる舞や歌である「神楽」にその源流を持つ。舞台に立つ行為そのものが、本来は神事と表裏一体であった。そう考えれば、現代のトップアーティストたちが古神道の教えに惹きつけられるのは、極めて自然な先祖返りとも言える。
複雑に体系化された現代の教義とは異なり、古神道は山川草木すべてに神が宿ると捉える。祓いと清めによって無垢な状態を取り戻す思想は、役や作品になりきるために自我を消し去る俳優の創作プロセスと驚くほど合致する。虚飾を脱ぎ捨て、魂の純度を極限まで高める試み。これこそが、彼らが神道思想に傾倒する最大の動機と言えるだろう。