2014年の放送から年月が流れた今、なぜ『僕のいた時間』が再び脚光を浴びているのか。そこには、SNS社会における「自己肯定感の喪失」や「生きる意味の探求」という現代特有の課題が関係している。
効率性や成果ばかりが求められる時代において、何もできなくなっても「ただそこに生きているだけで価値がある」と証明してみせた拓人の生き様は、多くの人にとっての救いとなっているのだ。主演の三浦春馬が役作りのために体重を削り、ALS患者の細かな筋力の変化まで表現した圧倒的な演技力は、時代が移り変わっても色褪せることはない。