個人売買や仲介ポータルとして広く利用される中古艇ドットコムなどを活用すれば、相場より割安な掘り出し艇に出会えるチャンスは広がる。しかし、個人間取引では「現状渡し」が原則となるケースが多く、試乗(水上テスト走行)を怠ると後で泣きを見ることになる。必ず実際に湖上へ浮かべ、プレーン(滑走状態)への移行のスムーズさや、ビルジポンプの作動、ライブウェルの水漏れを自らの五感で確かめたい。
さらに深刻なのが「駐艇場(マリーナ)難民」の問題だ。琵琶湖周辺のマリーナは保管スペースの空きが非常に逼迫しており、艇体を購入したものの保管先が見つからないというトラブルが多発している。年間の駐艇料金は数十万円から艇サイズによっては百万円近くに達し、揚降料、施設利用料、冬季のメンテナンス代を含めるとランニングコストは決して軽くない。南湖エリアは出船しやすく設備が充実している反面でコストが高く、北湖エリアは雄大なロケーションと比較的リーズナブルな設定が魅力だが天候急変への対応力が問われる。必ずボートの契約前に、受け入れ可能なマリーナを確保しておくことが絶対条件だ。