半月板治療における最大の罠は、「画像診断の見た目だけで即決してしまうこと」です。医療社会学的な視点からも、患者自身がライフスタイルや運動負荷のレベルと照らし合わせ、主体的かつ合理的に決断することが求められます。
【手術を積極的に受けるべき人の条件】 膝の完全なロッキングが起きており自力で解除できない方、頻繁な膝くずれがあり転倒リスクが高い方、競技レベルでの早期スポーツ復帰を目指しており縫合が可能な若年層・アスリート層です。
【手術を一度立ち止まり、慎重になるべき人の条件】 日常生活の歩行痛が中心でロッキングがない方、軽度の変形性膝関節症を併発しており半月板切除による軟骨摩耗加速が懸念される50代以上の方、術後数ヶ月に及ぶ地道なリハビリに通う時間を確保できない方です。まずは3ヶ月程度の徹底した保存療法やPRP療法を試し、改善の推移を見守ることが推奨されます。