ケロイド体質とは?傷跡が治らない原因と最新治療・肥厚性瘢痕との違い

ケロイド体質とは?傷跡が治らない原因と最新治療・肥厚性瘢痕との違い

ケロイド体質とは?傷跡が治らない原因と最新治療・肥厚性瘢痕との違いとは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

傷跡が赤く盛り上がった際、臨床上もっとも重要視されるのが「真性ケロイド」なのか、それとも「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」なのかという診断の鑑別です。外見は酷似していますが、病態の進行性と予後には決定的な違いが存在します。

見分け方の最大のポイントは、「元の傷の境界線を越えて病変が広がっているかどうか」です。肥厚性瘢痕は、元の傷口の範囲内に留まって盛り上がり、数か月から数年の時間をかけて徐々に平坦化・退色していく傾向があります。一方、真性ケロイドはカニのハサミのように周囲の正常な皮膚へと染み出すように浸潤・拡大を続け、自然治癒することは極めて稀です。

項目真性ケロイド肥厚性瘢痕鑑別の要点・臨床所見病変の広がり元の傷口を越えて周囲の正常皮膚へ拡大元の傷口の境界内に厳密に限定される境界逸脱の有無が最大の判別基準好発部位前胸部、肩・上腕、肩甲骨部、恥骨部関節部、首、腹部など全身の可動部皮膚張力が常に強くかかる部位に集中自然経過自然退縮は極めて稀、進行性に拡大数年かけて徐々に平坦化・成熟化する放置した際の予後に明確な差が出る自覚症状持続する激しい痒み、刺痛、圧痛軽度〜中等度の痒み、時期により軽減活動期の慢性炎症の強さに比例単独手術の再発率80%〜90%以上(単独切除は禁忌)適切な張力分散形成術で再発率は低い切除後の放射線照射要否に関わる
斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。