突発的な災害時において、人間は「自分だけは大丈夫だろう」と思い込む正常性バイアスや、周囲の動きに無批判に従ってしまう同調性バイアスに強く支配されます。震度5弱の揺れを経験した直後の混乱期において、誤った初動を防ぐための明確な行動判断基準を提示します。
【状況別】直ちに行動すべき人・慎重に待機すべき人の判断基準
▼「直ちに行動(点検・待機)すべき」条件:
- 自宅・建物内にいる場合:ガスの臭いがしないか確認し、ブレーカー付近の安全を確かめる。余震に備えて靴・スリッパを室内に用意し、スマートフォンのモバイルバッテリーを最優先で満充電にする。
- 屋外・沿岸部にいる場合:津波の心配はないものの、古いブロック塀や急傾斜地(崖地)の近くからは直ちに離れ、落石や土砂崩れに警戒する。
▼「慌てて移動・行動してはならない(慎重になるべき)」条件:
- ターミナル駅へ無理に向かおうとしている通勤・通学者:運転見合わせ中の駅構内へ押し寄せると、入場規制による雑踏事故(群衆雪崩)に巻き込まれるリスクが高まります。安全な商業施設やオフィス内での一時待機を選択してください。
- 電話回線を使った安否確認を行おうとしている人:音声通話の集中は119番や110番などの緊急通信を圧迫します。安否確認は「LINE」「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板(web171)」を徹底してください。