気象庁が定義する風力階級(ビューフォート風力階級)において、風速3.4〜5.4m/sは「風力3(軟風)」に分類されます。陸上では「木の葉や細い小枝が絶えず動く」「軽い旗が開く」程度の穏やかな状態ですが、海辺における風速4mの体感と波の高さは、都市部とは決定的に異なります。
海辺では海風を遮る建物が存在しないため、吹き抜ける風圧をダイレクトに全身で受け止めることになります。風速4mの海面では、小さな波が立ち始め、ところどころに白い波頭(白波)が砕け散る兆候が現れます。平均波高は0.5mから0.8m程度まで発達し、ウネリが加わると1m前後に達することも珍しくありません。
現場で最も注意すべきは「平均風速」と「瞬間最大風速(ガスト)」の乖離です。気象統計データによると、平均風速4mの環境下では、突発的に1.5倍から2倍近く(風速6〜8m/s)の突風が吹き荒れます。このレベルの突風を受けると、タックルボックスのフタが吹き飛ばされたり、ロッドスタンドに立てた軽量ロッドが転倒して破損したりするリスクが急激に跳ね上がります。