検索エンジンやSNSのコミュニティで頻繁に議論されるテーマの一つに、くわばらくわばらの続きが存在するのかという疑問があります。
民俗学の採訪記録や各地の口承文芸を紐解くと、地域や時代によっていくつかのバリエーションが存在することが確認されています。
代表的なものとして知られるのが、「くわばらくわばら、あめあめふれふれ」や「くわばらくわばら、天神さまのお通りだ」というフレーズです。前者は雷神がもたらす慈雨への感謝や、雨によって落雷の激しさが洗い流されることを願う農耕民族特有の祈念が混ざり合ったものと考えられます。後者は明確に菅原道真(天満大自在天神)への敬意を示し、祟りを鎮めるための礼拝句として機能していました。
また、古典文学や狂言の台詞などでは「くわばらや、くわばらや」と畳み掛ける表現も見られ、固定された厳密な「公式の続き」があるわけではなく、地域社会の信仰形態や生活様式に合わせて語句が付加されてきたのが真相です。