ネット上の掲示板やSNSを覗くと、「業務スーパーの商品は安すぎて原材料が心配」「まずいものもあるのではないか」といった懐疑的な声が散見される。こうしたネットの評判や利用者のリアルな反応を精査すると、そこには誤解と一部の実体験に基づく真実が混在している。
まず、「安すぎて品質や衛生面に問題があるのではないか」という疑念について、神戸物産は公式IR資料や品質管理方針のなかで、独自の「商品安全検査・トレーサビリティ管理体制」を明示している。国内自社工場はもちろん、海外の提携工場に対しても自社の専任品質管理チームが定期的に立ち入り検査を行い、日本の食品衛生法より厳しい社内基準を設けて細菌検査や残留農薬検査を実施している。安さは安全性や品質を犠牲にした結果ではなく、前述した「製販一体」による流通構造の圧縮が生んだ果実である。
一方で、「当たり外れがある」という指摘に関しては、あながち嘘ではない側面もある。海外直輸入の調味料や加工肉のなかには、現地の香辛料や甘み付けが強く、日本人の一般的な味覚に合わないものも実在する。また、大容量の冷凍揚げ物などは油の質や揚げ方によって仕上がりに差が出やすい。
SNS上での批判的な書き込みの多くを分析すると、「1kg入りのソーセージを買ったが口に合わず持て余した」「大袋の冷凍野菜を解凍したら水っぽくなった」といった、商品の特性と個人の用途のミスマッチに起因するケースが大半を占めている。商品の特徴を理解し、適切な調理法を選ぶことで、失敗の大半は防ぐことが可能だ。