日本語における領収書とレシートの違いを整理する上で、まず確認しておきたいのが書類としての役割と記載内容の差異です。
レシートは、店舗のPOSレジスターから自動出力される購入証明書です。購入日時、店舗名、所在地、連絡先、購入した商品の品名、単価、数量、合計金額、適用税率などが網羅的に印字されます。一方で、個別の宛名は記載されないのが一般的です。
対して領収書(または領収証)は、金銭の受け渡しがあったことを受取側が証明するために作成する書類です。支払者の宛名、受取金額、受領年月日、受取人の署名・捺印、但し書きが記載されますが、個別商品の明細までは記載されないケースが大半を占めます。
領収証とレシートの法的効力を比較した場合、民法第486条に規定される「受取証書の交付請求(弁済をした者は、弁済を受領した者に対して受取証書の交付を請求できる)」という観点では、双方が同等の支払証明力を持っています。むしろ現代の商取引においては、取引内容の詳細が改ざん不可能な形で機械印字されているレシートの方が、手書きの領収書よりも客観的な信憑性が高いと判断されるケースが主流です。