日本の放送ジャーナリズムにおけるジェンダーギャップの解消という観点からも、ニュース7 歴代女性キャスターの役割変遷は見逃せない重要なテーマです。
1990年代初頭まで、民放・NHKを問わず夜のニュース番組における女性アナウンサーの立ち位置は、男性メインキャスターを補佐する「サブキャスター」や「お天気・トピックス読み」に限定されがちでした。しかし、ニュース7はその常識を打ち破り、森田美由紀アナを単独メインとして据えるなど、先進的な取り組みをいち早く導入してきました。
2010年代以降は、小郷知子アナ、守本奈実アナ、鈴木奈穂子アナ、池田伸子アナ、林田理沙アナ、副島萌生アナといった実力派が次々と登板。単に原稿を美しく読み上げるだけでなく、被災地での泥臭い取材や閣僚記者会見での鋭い質問など、報道記者と同等以上のジャーナリスティックな役割を担うようになりました。現在では男女の主従関係を完全に排した「複眼的なダブルキャスター制」が定着しています。