下処理を終えたモロヘイヤは、包丁で細かく叩くことで粘り成分と香りが爆発的に引き出されます。日常の食卓にすぐ導入できる王道メニューから伝統のスープまで、押さえておくべき人気レシピを厳選しました。
まずは基本となるモロヘイヤのおひたし定番味付けです。茹でて水気を絞ったモロヘイヤを一口大に切り、白だし(または出汁醤油)大さじ1、煎りごま、かつお節を合わせます。ここに数滴のごま油を垂らすのがプロの隠し味です。β-カロテンは脂溶性ビタミンであるため、良質な油分と同時に摂取することで体内への吸収率が飛躍的に高まります。
そして外せないのが、発祥の地中海東部・北アフリカで愛され続けるモロヘイヤスープの美味しい作り方です。滋養強壮メニューの最高峰として知られるこのスープは、一度覚えるとやみつきになる奥深さを持っています。
小鍋に濃いめの鶏ガラスープ(またはチキンブイヨン)300mlを沸かし、細かくみじん切りにして粘りを出したモロヘイヤ1束分を加えます。火を通しすぎないよう弱火で1〜2分煮込み、塩・白コショウで味を調えます。仕上げに別フライパンでニンニクのみじん切りとコリアンダーパウダーをごま油(またはバター)でじっくり炒めた「香味油(タッシャー)」を鍋にジュッと注ぎ入れます。食欲を刺激する香りととろりとした喉越しが一体となり、夏の疲弊した身体を芯から癒やしてくれます。