施設の核となるのは、直径23メートルもの巨大傾斜ドームを誇るスペースシアターだ。日本屈指のスケールを持つこのプラネタリウムは、単に星空を眺めて癒やされるだけの場所ではない。初代名誉館長を務めた宇宙飛行士・毛利衛氏の「本物の科学を全身で体感させる」という思想が、空間の隅々にまで浸透している。
2026年の現在、導入された超高解像度投影システムと立体音響は、観客の網膜と鼓膜を揺さぶる。上映が始まると、座席がまるで宇宙船のコックピットに変わったかのような錯覚を覚える。銀河の果てへと加速する映像のリアリティに、息を呑む幼児と声を漏らす親たち。宇宙を抽象的な知識としてではなく、質量と引力を持った現場として叩き込む。その妥協なき教育的アプローチが、長年リピーターを生み続ける強烈な磁場となっている。