ネット上のレシピ情報や家庭の食卓で頻繁に見受けられる典型的な失敗例が、「脂質×脂質の重複」による胃もたれと栄養の偏りです。
代表的な誤解の一つが、「唐揚げの付け合わせにはポテトサラダが最強」という思い込みです。ジャガイモ自体はビタミンCが豊富ですが、大量のマヨネーズで和えたポテトサラダは脂質と糖質の塊であり、唐揚げと重ねると1食あたりの脂質摂取量が成人女性の1日目標量の60%以上を一瞬で超過してしまいます。ポテトサラダを合わせる場合は、マヨネーズの半量をプレーンヨーグルトに置き換えるか、粒マスタードを効かせて油脂を抑える工夫が必要です。
また、「キャベツを添えておけば野菜不足は解消できる」という油断も禁物です。千切りキャベツ単体では緑黄色野菜に含まれるβカロテンやカルシウムが不足しがちになります。トマト、ブロッコリー、ほうれん草、あるいは味噌汁の具材として根菜や海藻を積極的に投入することで、初めて完全な栄養バランスが成立します。