エアコンのカビ掃除を自分で?スプレーの罠と安全な手順を徹底解説

エアコンのカビ掃除を自分で?スプレーの罠と安全な手順を徹底解説

エアコンのカビ掃除を自分で?スプレーの罠と安全な手順を徹底解説の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

SNSや動画サイトでは「エタノールで除菌すればカビが生えない」「キッチン泡ハイターを使えば黒カビが一瞬で消える」といった裏技が拡散されていますが、これらは機器破壊を招く極めて危険な行為です。アルコールやハイターを使ったカビ取りの注意点を科学的な見地から検証します。

まず、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤(ハイターやカビキラー等)をエアコン内部に使用することは厳禁です。エアコンの熱交換器を構成するアルミニウムは強アルカリ性や塩素に対して極めて脆弱であり、接触すると瞬時に白錆が発生して腐食します。フィンが溶けたり冷媒ガスが漏洩して冷却不能に陥るだけでなく、エアコンを作動させた瞬間に部屋中に有毒な塩素ガスが飛散し、呼吸器に深刻なダメージを与える危険性があります。

また、消毒用エタノールや無水アルコールにも特有のリスクが存在します。アルコールは揮発性が極めて高いため、エアコン内部の密閉空間に可燃性ガスが滞留します。その状態でコンセントを入れたりモーターが回転した際、微小な電気火花に引火して爆発・火災事故を引き起こした事例が報告されています。さらに、エアコンのドレンパンやルーバーなどに使われているスチレン系プラスチックはアルコールに弱く、薬品浸透によって樹脂が白濁・ひび割れ(ケミカルクラック)を起こし、本体破損や水漏れを誘発します。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。