「老後の歯列矯正で後悔」の真相!50代・60代のリスクと真の価値

「老後の歯列矯正で後悔」の真相!50代・60代のリスクと真の価値

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ネガティブな噂がある一方で、歯科医療の現場では「老後の歯列矯正こそ最大の健康投資」と強く推奨されています。その最大の根拠となるのが、歯周病による抜歯リスクの低減と老後の残存歯数の関係です。

凸凹に入り組んだ歯並び(叢生)はブラッシングを極めて困難にし、歯周ポケットにプラークを蓄積させます。日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病ですが、歯並びを整えることで日々の清掃性が劇的に向上し、菌の温床を排除できるのです。日本歯科医師会が提唱する「80歳で20本以上の自立した歯を保つ」という8020運動の達成者を調査したデータでは、不正咬合(受け口や重度の出っ歯など)を持つ高齢者の割合が極めて低いことが判明しています。

さらに見逃せないのが、高齢者の噛み合わせと認知症予防の密接な相関関係です。左右対称の正しい噛み合わせでしっかり咀嚼(そしゃく)運動を行うと、三叉神経を通じて脳への血流が活性化され、記憶を司る海馬の刺激につながります。噛めない入れ歯に頼る生活を回避し、自前の歯で食事を味わい続けることこそが、健康寿命を延伸させる決定打となります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。