ミッフィーの生みの親は、オランダを代表する絵本作家・グラフィックデザイナーのディック・ブルーナ(Dick Bruna / 1927〜2017年)です。
誕生のきっかけは1955年の夏休みにさかのぼります。北海沿いのリゾート地エフモンド・アーン・ゼーで家族と休暇を過ごしていたブルーナは、庭に迷い込んできた野生のうさぎを見つけました。その夜、幼い長男シルクのために「小さなうさぎのお話」を即興で語り聞かせ、スケッチを描いたことがすべての始まりです。
同年に出版された最初の絵本『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』から、ミッフィーの歴史がスタートしました。ブルーナは「赤・青・黄・緑・茶・グレー」という極めて厳選された「ブルーナ・カラー」と、手描きの温もりを残した黒い輪郭線だけを使い、極限まで無駄を削ぎ落としたミニマリズムの世界を確立しました。