原曲のキーはFメジャー(ヘ長調)で進行します。ジェフ・リンが得意とする「ポップ・シンフォニー」の真骨頂が、緻密なコードボイシングとベースの動きに隠されています。
メインとなるヴァース(Aメロ)の基本コード進行は以下の通りです。
【ヴァース基本進行】
F → F/A → Bb → C7 → Dm → G7 → C → Bb/C - C
ここで注目すべきは、FからBbへ向かう際の「F/A」によるスムーズなベースラインの上昇、そして後半に登場するG7(セカンダリー・ドミナント)の存在です。ダイアトニックコード(調性の基本コード)の中に突如として明るい響きを持つG7を差し込むことで、晴れ渡る空を思わせる開放感を演出しています。
コーラス(サビ)では、F → Dm → Bb → Cという極めて王道のポップス進行へと着地し、誰の耳にも親しみやすいキャッチーなメロディを支えています。楽曲終盤に向けてオーケストラとコーラスが重なり、オペラのような劇的な展開を見せる場面でも、根底にあるコードの土台が強固だからこそ崩れない美しさを保ち続けています。