子宮頸管長が基準値を下回った場合、短縮の度合いや週数、自覚症状に応じて段階的な治療計画が組まれます。一般的に頸管長が25〜30mm程度で強い張りがない場合は自宅安静が指示されます。自宅安静の過ごし方の基本は「必要最低限の家事以外は横になり、骨盤への重力負荷を減らすこと」です。座っている姿勢も子宮に圧力がかかるため、ベッドやソファに横たわる時間を最優先に確保します。
一方、頸管長が20〜25mm未満に達した場合や、安静にしていても頻繁にお腹が張る場合、あるいは内子宮口がV字・U字状に開き始めている場合は、子宮頸管の入院基準を満たし、緊急入院となるケースが多くなります。入院管理下では24時間の持続点滴や厳格なベッド上安静が指示されます。
現代の周産期医療で行われる主な早産予防の治療法には以下があります。
1. 子宮収縮抑制薬の投与:塩酸リトドリンなどの張り止め薬を用い、子宮の過度な収縮を抑えて頸管への物理的プレッシャーを軽減します。
2. 黄体ホルモン(プロゲステロン)療法:早産歴がある場合や無症候性の短縮に対し、プロゲステロン膣錠などを用いて子宮筋の緊張を鎮静化させます。
3. 子宮頸管縫縮術(シロッカー手術・マクドナルド手術):子宮頸管無力症などが強く疑われる場合、緩んだ頸管を外科用の特殊な糸で縛って補強する手術です。主に妊娠初期から中期(12〜25週頃)に実施されます。
4. 抗菌薬の投与:膣内や子宮頸管に細菌感染が確認された場合、炎症による頸管熟化を食い止めるために抗生剤の膣錠や内服薬が処方されます。