塩地美澄のグラビア史を語る上で欠かせないのが、発表のたびに版を重ねた話題の写真集群です。2016年の1st写真集『みすみ』では、地方局を辞したばかりの初々しさと豊かなバストのギャップが話題を呼び、王道の水着・ランジェリー姿が中心でした。潮目が大きく変わったのは、30代後半に差し掛かってからリリースされた意欲作です。
2020年11月に講談社・光文社系列等で大きなプロモーションを展開した写真集『自由が丘で』は、彼女のキャリアにおける最大の転換点となりました。閑静な住宅街やプライベート空間を思わせるシチュエーションの中、布切れ一枚を身にまとっただけのカットや、両手でバストトップを覆う大胆な手ブラカットを多数収録。「大人の女性のリアルな艶やかさ」を前面に押し出し、セミヌードの領域へ果敢に踏み込みました。
続く2022年の『徹夜受付嬢』(竹書房)では、さらにコンセプトを先鋭化させています。夜のオフィスに取り残された受付嬢という背徳感漂う物語仕立ての中で、タイトスカートや制服をはだけさせ、ストッキングを破く演出など、フェティシズムを刺激する意欲的なアプローチを敢行。ネット上では「もはやアナウンサーの枠を完全に超越した」「美しさと狂気が同居している」と絶賛の声が相次ぎました。