「なぜETCを使うだけで、深夜に30%も料金が安くなるのか?」という高速料金割引理由について、料金所の現場実態と道路管理者のコスト構造から読み解くと明快な回答が得られます。
現金車を収受員が手動で処理する場合、料金所1ブースあたり年間数千万円規模の人件費、現金の管理・警備・輸送コスト、そして収受待ちによる渋滞損出が発生します。国土交通省の試算でも、料金所のノンストップ化がもたらした時間短縮とCO2排出削減効果は年間数千億円規模に上ります。つまり、ETC利用者に対する各種割引は、「高速道路会社の運営コストを削減してくれた協力者に対する経費還元」という明確な経済合理性に基づいているのです。
しかし、制度の恩恵を最大限に享受できているドライバーは決して多くありません。SNSやコミュニティサイトの生の声、知恵袋の相談履歴を分析すると、多くの利用者が「知らずに大損していた」という後悔を口にしています。
代表的な事例がETCマイレージサービス詳細に関する落とし穴です。クレジットカードのポイントが自動付帯する感覚で、「ETCカードを使っていれば勝手にマイレージが貯まっている」と思い込んでいるユーザーが多数存在します。現場の窓口やSNSの検証では、次のようなリアルな嘆きが頻繁に散見されます。
「5年間毎月のように高速に乗っていたのに、ETCマイレージに登録していなかった。ポイントが数万円分消滅していたと知ってショックを受けている。」(30代・営業職)
ETCマイレージサービスは、専用ウェブサイトでカード番号と車載器管理番号を手動登録しなければ1ポイントも付与されません。還元率は道路事業者によって異なりますが、NEXCO各社では支払額に応じて最大10%相当の還元(ポイント交換による無料通行分)が得られます。高速道路を頻繁に利用しながらこの登録を怠ることは、実質的に毎回1割増しの通行料金を払い続けているのと同義です。