周期性発熱症候群の正体|Pfapaと繰り返す高熱の原因・最新治療

周期性発熱症候群の正体|Pfapaと繰り返す高熱の原因・最新治療

周期性発熱症候群の正体|Pfapaと繰り返す高熱の原因・最新治療の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

「なぜ決まった周期で高熱を出すのか」という疑問を解き明かす鍵は、私たちの体に備わっている免疫の仕組みにあります。一般によく知られている関節リウマチなどの「自己免疫疾患」は、特定の標的を攻撃する抗体やT細胞が自身の組織を誤爆する病態です。これに対し、周期性発熱症候群が属する自己炎症性疾患は、外敵の侵入を感知して即座に攻撃を仕掛ける「自然免疫」が、細菌やウイルスの侵入がないにもかかわらず暴走し、過剰な炎症物質(インターロイキン-1βなど)を一気に放散してしまうことで発症します。

小児科領域で最も遭遇頻度が高いのは、PFAPA症候群(周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群)です。通常、1歳から5歳頃までに初発し、おおむね3〜5週間おきに突然39度から40度を超える高熱を発症します。発熱期間は正確に3〜6日程度続き、解熱すれば患児は完全に健康な状態へと戻るのが大きな特徴です。発熱時には以下のような局所症状が組み合わさって出現します。

PFAPA症候群で高頻度に見られる局所症状:

  • アフタ性口内炎:唇の裏や頬の内側、歯肉に痛みを伴う小さな口内炎が多発する。
  • 滲出性咽頭炎・扁桃炎:喉が真っ赤に腫れ上がり、扁桃に白い膿(白苔)が付着するため、急性扁桃炎と誤認されやすい。
  • 頸部リンパ節腫脹:首の左右にあるリンパ節がクリクリと腫れ、触ると痛みを訴える。

重要なのは、これだけの激しい咽頭所見や40度の熱がありながら、咳や鼻水といった一般的な感冒症状(上気道カタル症状)がほとんど見られない点です。また、発熱発作の間隔が極めて規則的であり、家族が「来週の週末あたりにまた熱が出るのではないか」と予見できるほどカレンダー通りの周期性を示すことが、本症を強く疑う契機となります。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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