NHKの朝と夜を象徴する顔として長年活躍したアナウンサーたちの独立劇は、業界内に大きな衝撃を与えた。朝の情報番組『あさイチ』で親しみやすくも芯のある進行を見せ、お茶の間の絶大な支持を集めた有働由美子アナのフリー転身はその筆頭と言える。退職後は民放の報道番組のメインキャスターや大型特番のMCを務めるなど、公共放送時代培った安定感に軽妙なトーク力を加味し、唯一無二のポジションを確立した。
一方で、夜の顔である『NHKニュース7』や『クローズアップ現代』で重厚な語り口を見せていた武田真一アナの転身も記憶に新しい。ストレートニュースの最前線にいた武田アナがフリー転身後に選んだのは、民放の昼の帯番組でのポップな司会業やバラエティ番組へのゲスト出演だった。重々しいイメージを鮮やかに脱ぎ捨て、お茶目な一面や人間味あふれる素顔を披露する姿は、視聴者に強い新鮮さを与えている。