木嶋死刑囚の一連の動きは、法学界や人権論議の場でも大きな物議を醸した。憲法第24条が保障する「婚姻の自由」は、死刑確定囚であっても原則として奪われるべきではないという議論がある。しかし、複数の殺人を犯し死刑判決を受けた人物が、拘置所内から自らの都合や情報発信のために結婚制度を利用することに対し、被害者遺族の胸中は察するに余りある。
遺族にとって、罪を償うべき死刑囚が拘置所内で結婚し、新たな人生の展開を楽しんでいるかのような姿は、二重の苦痛でしかない。法の正義と個人の基本的人権、そして被害者感情の折り合いをどうつけるべきか。彼女の獄中結婚は、日本の司法と行刑制度が抱える重い課題を突きつけ続けている。