おにぎりがこれほどまでに若者や外国人を惹きつける背景には、視覚的なインパクトの進化もある。ソーシャルメディア、特にInstagramを開けば、具材がこれでもかと溢れ出た色鮮やかな写真が連日のようにタイムラインを飾っている。断面の美しさや具材の立体感を意識した盛り付けは、見る者の食欲を直球で刺激する。
本来は手軽に食べるファストフードであったおにぎりが、丁寧に出汁をとった味噌汁や季節の小鉢と共に提供されることで、立派な「和食」のコースや御膳として再定義されている。視覚と味覚の双方で満足感を提供する空間演出も相まって、おにぎりは今や体験型コンテンツとしての価値を高めているのだ。