すべての始まりは、矢口史靖監督が新聞の片隅で見つけた「男子高校生がシンクロに挑戦している」という小さな三面記事だった。奇想天外なアイデアをベースに制作された2001年の映画『ウォーターボーイズ』は、公開直後から口コミで爆発的な人気を獲得する。
主演の妻夫木聡をはじめとする若手俳優陣は、数ヶ月間に及ぶ過酷な合宿特訓を敢行。吹き替えなしで本物の技を体得していった。水着一丁で日焼け止めを塗りたくり、何度も足をつらせながら水面に挑む彼らの表情には、演技を超えた本物の汗と友情が滲み出ていた。
その熱狂を受け継ぎ、2003年に制作された連続テレビドラマ版で主演を務めたのが山田孝之だ。映画の爽快感はそのままに、思春期特有の葛藤や挫折、仲間との衝突をより濃厚に描き出したドラマ版は、最高視聴率20%超えを記録。映画からドラマへ、妻夫木聡から山田孝之へと手渡されたバトンが、日本中の若者を虜にした。