クサリの外れや単純な部品交換であれば、専門知識がない方でも30分程度で作業可能です。基本的なトイレレバー空回り直し方を構造別に解説します。
作業前には必ず止水栓を閉め、タンクのフタを垂直に持ち上げて外します。手洗い管がついている陶器製のフタは重量が5kg以上あり、落下させると便器やタイルを割る恐れがあるため、布の上に慎重に下ろしてください。
もしクサリが外れているだけなら、トイレレバーチェーン外れ修理は極めて簡単です。レバー先端のアームにある穴へクサリのフックを掛け直すだけで完了します。この際、クサリの張り具合は「フロート弁が完全に閉じた状態で、クサリが2〜3玉分ほどわずかにたるむ長さ」に調整するのがポイントです。ピンと張りすぎると弁が常に浮いて微小な水漏れが続き、たるみすぎるとレバーを回しても弁が十分に開きません。
フロート弁が寿命を迎えている場合は、トイレタンクフロート弁交換方法に沿って新品へ交換します。ホームセンター等でメーカーと品番に適合するフロート弁(ゴム玉)を入手し、オーバーフロー管の根本にある突起フックから古い弁を取り外し、新しい弁をパチンとはめ込みます。
国内2大メーカーにおける代表的な設計思想の違いにも着目しておく必要があります。
TOTOトイレレバー空回り対処法においては、古くから採用されている球状のゴムフロートだけでなく、近年主流の「排水弁バルブユニット」構造への配慮が不可欠です。バルブユニット型ではクサリではなくプラスチックギアやワイヤーで連動しているケースが多く、無理な引っ張りはユニット全体の破損につながります。
一方、LIXILトイレレバー空回り修理(旧INAX製品を含む)では、レバーを「大」側に回した時と「小」側に回した時で持ち上がる機構が異なる専用のカウンターウェイト付きフロートゴム玉が多用されています。TOTO用パーツをLIXIL製に流用することは原則できないため、必ずメーカー適合表を確認して純正またはマルチ対応品を選択してください。