個人の投資行動を劇的に変貌させた新NISA制度は、グループのリテール戦略において最大の起爆剤として機能している。対面チャネルによる手厚いコンサルティングがシニア層や富裕層の大型資金を確実に捉える一方、若年層やデジタルネイティブ層の獲得にはスマートフォン専業の大和コネクト証券が決定打となった。
オンラインと対面のカニバリズム(共食い)を巧みに回避し、顧客のライフステージに応じたシームレスな移行経路を確立した点は、他社にない明確な競争優位性だ。UI/UXの徹底的な磨き込みとポイント投資などをフックにした顧客基盤の裾野拡大が、将来的なグループ預かり資産の飛躍的成長に向けた強固な土台を築いている。