昭和から平成にかけて活躍した歴代の偉大な横綱たちを振り返ると、40代を迎える頃にはすでに角界を離れているか、親方として確固たる地位を築いていた。昭和の大横綱・大鵬は31歳で引退し、千代の富士も35歳で土俵を去っている。彼らと比較しても、白鵬が36歳まで第一線で横綱を張り続けた記録は群を抜いている。
41歳となった現在の白鵬は、かつてのライバルたちや先輩親方たちが歩んだ道と自身の現在地を照らし合わせている。若くして頂点を極めた者だけが知る孤独と重責。それを乗り越えた先に広がる40代の景色は、彼に指導者としての新たな視座を与えている。