佐久市の「今」を語る上で、佐久平駅周辺の動向は外せない。北陸新幹線の停車駅として整備されて以来、駅周辺には大型商業施設・医療機関・住宅地が集積し、佐久市の都市機能の中核を担ってきた。2026年時点では、駅南側エリアの商業地としての成熟度がさらに高まっており、飲食・小売・エンタメ系の新規出店・改装が続いている。
土地価格の相場については、公示地価・路線価データをもとに整理すると、佐久平駅近辺の商業地は坪単価15〜30万円台、一般住宅地エリアでは坪単価5〜15万円程度が目安となる(2025〜2026年の取引実態ベース)。軽井沢町と隣接していながら軽井沢町の地価(リゾート需要で一部エリアは坪50万円超)とは大きな差があり、「軽井沢の利便性を享受しながら、より現実的な価格で土地を取得する」選択肢として佐久市を選ぶ人が増えている構図が見える。不動産業界筋の証言によると「軽井沢を検討して予算オーバーになった客が佐久市に流れてくるケースは確実に増えている」という。
今後の開発動向としては、テレワーク移住者の増加を受けたコワーキングスペースの整備、駅周辺の公共施設リノベーション、そして市内各エリアの空き家バンク活用促進が注目ポイントだ。特に空き家活用は「土地取得コストのさらなる低減」という観点で、移住希望者への大きなメリットとなる。